菩薩とプリミティヴィスムと隠れ家

今日は久しぶりの晴天の下、上野と乃木坂に行ってきました。


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まず、行ったのは上野・東京国立博物館「国宝 薬師寺展」です。
9:30開館ですが、その人気の高さからかなりの混雑が予想されたので、一時間前に行き待つことにしました。
そしたら、これがドンピシャ。既にチケットを持っていたので門扉のすぐ近くで待っていましたが、後方には続々と来館者が集まり、長蛇の行列となっていました。
そして、開館。まずは、人で混雑する前に見ておこうと、月光・日光の両菩薩の場所に直行しました。3mもの立像に圧倒しながら、”話題”の背中(いつもは光背で隠れている部分)をしっかりと見ました。片側に重心を置いた体形のため、肉付きの良い背中の中央の窪みの部分もそれに合わせてカーブしており、見事に写実的なスタイルとなっていました。まさに、ため息が出るような感覚、素晴らしい造形でした。先日見たNHKの特集番組の”予習”がとても参考になりました。
その後、会場をグルッと一回りし、あらためて例のメインスポットに行ったところ、なんと先ほどの何倍もの来館者で埋め尽くされ、じっくり眺めることはできない状態になっていました。これまた、楽しむ方法としては正解でした。

次に行ったのは、乃木坂の国立新美術館「モディリアーニ展」です。
やはり、こちらも多くの来館者で賑わっていました。先日、NHKのテレビ番組「新日曜美術館」で女優の岸恵子さんが、モディリアーニについての造詣の深さを醸し出すように、しかしさりげなく語っていた姿が印象的でしたが、こちらもまた、そのときの”予習”のおかげで楽しむことができました。
モディリアーニと言えば、あの細長い顔・体形の女性像が代表的ですが、この創造の源泉が、アフリカや東南アジアのプリミティヴィスム(原始主義)にあることをこの展覧会は語っています。そう言われれば、なるほど、あの素朴な感覚が無表情の顔に表現されているようですね。このような視点の意図をもって、企画されると理解が進みますね。
それにしても、大きなモノクロ写真に見た妻・ジャンヌの美貌には驚きました。これまた、ため息…。

ということで、二つの展覧会のハシゴをして今日のアートな目的は達成しました。

そしてその後、乃木坂のカフェグレコ近くで見つけた隠れ家のようなたたずまいの店で、遅くなったランチを取りました。

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店内は静かで、流れるボサノバにまったりとする雰囲気。ああ、心が落ち着くなぁ…。
しかし、普段もこんなんかなぁ?と、ちょっと不思議に思いながら、グラス生ビールでのどを潤して、「チキンカツ煮温玉御前・じゃこご飯バージョン」を食し、食後のコーヒーとデザート(ラッキーなことに、板長さんのご厚意でいただいちゃいました)で、もう大満足。そして、なんとこれら全てで980円!たまたま配布していたチラシを持参したからということもありますが、あの場所でこの美味しさでその安さといったら…これまた、正解!

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そして、帰りにレジのイケメンスタッフの方に平日の様子を聞いたところ、やはり今日のような静かな日はほとんどないとのこと(通常祝日は休業。でもGWは特別にオープン)。平日は近くの会社のOLなどですぐに満席になり、夜はおしゃれな宴が開かれているようでした。やっぱりなぁ。

ということで、このお店は「海華月(かいかげつ)・乃木坂」。店内は季節で装飾が変わり、また内装の古木は飛騨の旧家から取り寄せたものということでした。ここはオススメです。

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      ↑”隠れ家”へ下りる階段の脇にはこんな庭(?)がありました。

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この記事へのコメント

boumama
2008年05月07日 19:24
とても充実した春の一日でしたね♪

国立新美術館「モディリアーニ展」に、出掛けたいと思いつつも中々行けないままです。
鑑賞するまでの宇助坊さんの下準備の良さには驚いてしまいましたが、この余裕が余裕をよびランチまでラッキー♪でしたね。

乃木坂あたりでボサノヴァ聴きながらのランチ・・・値段を聞いて余計にマンゾク・ナットク。
宇助坊
2008年05月07日 21:29
boumamaさん、こんばんは。

毎日、新鮮なネタをモチーフにアップされるブログを楽しみにしております。
今回のモディ展は、個人蔵の多くのスケッチが展示されており、いささか食傷気味になったのも事実です。
でも、是非ご主人様と足を運んでみてください。
ねぇ、茅さん!
いし地蔵
2008年05月07日 23:21
私は4日に横尾忠則展に行って,荒俣宏との対談を聞いてきました.その後は子供たちと食べ放題のディナー..ポップでエネルギッシュな作品に接したあとはエネルギーを補給しないと.
ちょっと対照的ですね.
宇助坊
2008年05月08日 00:20
先生、こんばんは。

確かに対照的ですね。
それにしても、奇才同士の対談は面白そう。ただ、聞く側にもパワーが必要ですね。

そして、蓄えたエネルギーはヒルクライムで…ですね?

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