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zoom RSS 碌山のこと

<<   作成日時 : 2010/07/04 12:11   >>

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先日の碌山美術館の話題の続きです。

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「女」(パンフレットから転用させていただきました)



















さて、その「女」のモデルは新宿中村屋の創業者・相馬愛蔵の妻、国光(こっこう)と言われています。
どうして、ここで新宿中村屋が登場するか?どのような縁があるのか?
簡単に説明しましょう。

中村屋は、碌山と同じ安曇野出身の相馬愛蔵・国光によって明治34年に創業されたパン屋です。
当時は東大赤門前に店を構えていましたが、その後明治42年にまだ栄えていなかった新宿に移り、「新宿中村屋」としました。その後、昭和2年に洋食を提供する喫茶部(レストラン)を設け、純インド式カリーを日本で初めて売り出したことは皆さんご存知の通りです。

元々芸術家や文学作家達をパトロンとして支援してきた相馬夫妻は「中村屋サロン」をつくり、同郷出身である碌山の創作活動をバックアップするためにアトリエを提供します。そのような深い結びつきがあったわけです。
そして、碌山は次第に国光を慕うようになり、そして愛蔵の行動に悩む国光を知ることとなります。そこで生まれたのが作品「女」です。このあたりのことは碌山自身は明らかにしていませんが、国光が後年の口述した記録「碌山のことなど」によると、概ね確かだと思われます。


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これは、碌山美術館で販売されている国光晩年の告白が筆録された「碌山のことなど」。
表紙のスケッチは、国光を描いた碌山のスケッチ。
















※ここで余談です。
私が小学生の頃、「パンとあこがれ」というTBSのポーラテレビ小説(昭和44年)がありました。相馬国光をモデルにしたドラマでしたが、主人公役が若くて綺麗だった(今も?)宇津宮雅代さんだったことを覚えています。
ところで、最近ネットでこのドラマの脚本はあの山田太一さんだったこと知りました。
ほぉ〜、驚きです。DVD買っちゃおうかな。

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「女」の後ろ姿です。



















さあ、話は「女」に戻ります。
重要文化財となったこの作品の特徴は、なぜこの像はひざまずき顔を上に向けているのだろう?と考えさせられることです。背景にあるさまざまなことが想定されますが、そこには「苦悩」がベースになっていることは明らかですね。誰のどのような苦悩なのか、そしてそれは見る人自身の中にもあるのではないか…。

その後、碌山は血を吐いて三十数年の短い命を終えます。

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「LOVE IS ART, STRUGGLE IS BEAUTY.」(愛は芸術なり、相克は美なり)
碌山はこの言葉を残しています。
これが全てを語っているのかもしれません。

ということで、碌山と新宿中村屋との縁はこのようなものでしたが、折しも碌山美術館では7/24〜8/29に、企画展荻原守衛没後100年記念「新宿中村屋サロンの美術家たち−生命の芸術表現と思潮−」展が行われます。
これも興味深いですね。
 
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碌山美術館の庭に置かれている作品「労働者」。
















力強いですね。
あぁ、また行きたくなりました!


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